サッカー活動中の落雷事故の防止対策について

府中4BKSC代表 金野 義男

平素よりクラブ活動に対して格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
ここ数年、異常気象に伴い、大雨や落雷等が増加するなど、様々なサッカー活動場面でのより一層の安全確保と周知徹底に努められますようお願い申し上げます。

1.【基本方針】
屋外でのサッカー活動中(試合だけではなくトレーニングも含む)に落雷の予兆があった場合は、速やかに活動を中止し、危険がなくなると判断されるまで安全な場所に避難するなど、子供達の安全確保を最優先事項として常に留意する。
特に低学年の活動に際しては、自らの判断により活動を中止することが厳しい年代であることを配慮しなければならない。
2.基本的方針の実行のために、下記の項目について事前に良く調べ、また決定を行ったうえで活動を行うものとする。
・当日の天気予報(特に大雨や雷雲などについて)
・避難場所の確認
活動中止の決定は各学年ヘッドコーチ或いはコーチが実施。

JFA競技規則:サッカー活動中の落雷事故の防止対策についての指針(06.04.11)
 

《落雷の予兆》
日本大気電気学会編、平成13年発行には、落雷被害を避けるための予知方法が下記のように記載されておりますので参考にしてください。
● どのような方法でも発生・接近の正確な予測は困難ですから、早めに安全な場所(建物、自動車、バス、電車などの内部)へ非難することです。
モクモクと発達した一群の入道雲は落雷の危険信号です。厚い黒雲が頭上に広がったら、雷雲がさらに近づいたと考え下さい。雷雲が近づくときは、多くの場合は突風が吹くとともに気温が下がり、やがて激しい雨になります。しかし、突風や降雨より落雷が先に起こる事がありますので早めの非難が必要です。

雷鳴はかすかでも危険信号です。雷鳴が聞こえるときは、その後の雷が自分に落ちてくる危険がありますから、すぐに安全な場所に避難してください。雷鳴が聞こえなくて雨も降ってないときに、突然落雷が発生する場合もありますので、雷鳴だけで雷の発生や接近を判断するのは危険です。

もっと遠いところの雷の発生は、ラジオで中波や短波のAM放送を受信していると、ガリッガリッという雑音が入る事により検地できます。雑音の間隔が短くなり、激しく連続的になるときは、雷がさらに接近しているときです。このときはラジオの雑音だけでなく、雷鳴にも注意してください。雷鳴が聞こえれば、雷雲はすでに危険な範囲に入っています。雷雲が遠ざかって雷鳴が聞こえなくても、20分くらいはまだその雷雲から落雷の危険がありますから、安全な場所で待機することが必要です。また、一つの雷雲が去っても、次の雷雲が近づいてくる場合がありますので、新しい雷雲の接近に常に注意することが必要です。

自動車、バス、列車、鉄筋コンクリート建物の内部は安全です。本格的な木造建築の内部も普通の落雷に対しては安全です。しかしテントやトタン屋根の仮小屋の中は、屋外と同様に雷の被害を受ける危険があります。
絶えず雷鳴に注意し、空模様を見守ります。雷鳴が聞こえたり雷雲が近づく様子があるときは、直ちに近くの建物、自動車、バスの中に入り、安全な空間に避難します。雷鳴は、遠くかすかに聞こえる場合でも、自分に落雷する危険信号と考えて直ちに避難してください。雷活動が止んで20分以上経過してから屋外に出ます。